青空文庫

「源氏物語」の感想

源氏物語

げんじものがたり

07 紅葉賀

07 もみじのが

紫式部44
作家の日常古典の翻案歴史的人物の描写厳粛叙情的懐古

書き出し

青海の波しづかなるさまを舞ふ若き心は下に鳴れども(晶子)朱雀院の行幸は十月の十幾日ということになっていた。その日の歌舞の演奏はことに選りすぐって行なわれるという評判であったから、後宮の人々はそれが御所でなくて陪観のできないことを残念がっていた。帝も藤壺の女御にお見せになることのできないことを遺憾に思召して、当日と同じことを試楽として御前でやらせて御覧になった。源氏の中将は青海波を舞ったのである。二

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