青空文庫

「吉良上野の立場」の感想

吉良上野の立場

きらこうずけのたちば

菊池29
歴史的人物の描写社会批評金銭と人間関係回顧的静謐風刺的

書き出し

一内匠頭は、玄関を上ると、すぐ、「彦右衛と又右衛に、すぐ来いといえ」といって、小書院へはいってしまった。(そらっ!また、いつもの癇癪だ)と、家来たちは目を見合わせて、二人の江戸家老、安井彦右衛門と藤井又右衛門の部屋へ走って行った。内匠頭は、女どもに長上下の紐を解かせながら、「どうもいかん!また物入りだ!しょうがない!」と、呟いて、袴を脱ぎ捨てると、「二人に早く来るよう、いって参れ!」と催促した。し

2024/06/27

d62769ff0ad0さんの感想

近年でこそ内匠頭の問題が色々取り上げられていますが、浅野ーいじめられたかわいそうな人 吉良ー意地悪強欲爺という認識の時代にこの作品を書いた菊池寛は、流石だと思います

2023/09/13

ba5194e78df6さんの感想

忠臣蔵 裏表の設定に、興味深く読みました。

2023/04/05

鍋焼きうどんさんの感想

所謂評価の固定された歴史上の事件を多面的に再検分することはとても大切だ。物事を立体的に見ることで事件の本質により近づくことが出来るようになる。どちらも自分の方が正しいと信じているのだから両論併記は必須だ。

2023/01/06

小猿さんの感想

喧嘩両成敗と言うが、相対的な善悪だとこうなる。 人権と言う価値観のない時代は、面子、立場など、人殺しの理由は何でもよかったのだろう。 そして庶民は、何でも娯楽にしてしまう強さと明るさを持っている。頼もしい……

2022/05/07

decc031a3fabさんの感想

先例とか面子といったモノで、割を食ったように思えた。別に特殊な例ではないものな、上野介と内匠頭の衝突は。 そして吉良邸討入りも、千坂の見立ての通りなら、世情を利用した浅野家来達の自己主張だし、さらに上野介が期待していた大石は、悪い意味で昼行灯だった。上野介も高家という家柄がなければ、ただの不器用な一個人だったのだから、この話が何百年も人を惹きつけるのは、深い事情がいくつも絡み合っているからと言えるだろうな。

2021/05/02

f19eea509f52さんの感想

敵討ちという行為が問答無用で美化される愚かさを描いているとは思うが、ちょっとあっさりし過ぎかな

2020/11/07

19双之川喜41さんの感想

 激情を 押さえられないことが 人生の つまづきの 遠因または 近因となってしまうことがあるので 感情制御は 大切だが なかなか難しい。 損益分岐点に 激怒が 鎮座すると思った。

2019/07/08

7a3cbfa36bb6さんの感想

言い分もあるのかも知れんが、どうにも自業自得な気がする。

2017/09/05

3133a6a5ede1さんの感想

歴史学の観点から、というだいぶ難しい内容のレビューがあったので作品を読み直してみたものの私にはわからない内容だったようで残念。なんの話だったのかなぁ? 吉良の擁護作品もだいぶ増えたものの、私はこのくらいがいいかな。 慣習自体が無意味に見える若い当主の気持ちはわからんでもないけど、それを通す強さもない上に暴力で解決しようとして、逆恨みじゃなぁ…。 ま、ただいじめはしたよね、とは認める吉良さんと比べるとね、些か。

2017/02/09

b9ef941530ccさんの感想

菊池寛の吉良上野の立場は、上野介をかばって、何故、歴史上の悪役に成らねばならないのか?こっちの方が名誉毀損とかばっているが、こんな見方は歴史学観点からは理解できないし、小説と言えども、面白くない。

2016/05/16

92eb88803a56さんの感想

時の幕府は刃傷沙汰をこれ幸いと浅野家を取り潰し、後で仇討ちにも目をつむり、幕府の陰謀、策略があったようだ。でなければ四十七士が夜更けに江戸の町を武器など持って行進出来ない、是非とも読んでほしい、見方が変わると思う。

2015/06/23

80a6b5c171cbさんの感想

裏義士伝のはしり。 吉良側から観ると、そのとおりとしか思えない。菊池寛、上手い。

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