青空文庫

「美しい村」の感想

美しい村

うつくしいむら

初出:序曲「大阪朝日新聞」(「山からの手紙」の表題で。)1933(昭和8)年6月25日、美しい村「改造」1933(昭和8)年10月号、夏「文藝春秋」1933(昭和8)年10月号、暗い道「週刊朝日 第25巻第13号」1934(昭和9)年3月18日号

辰雄122
内省季節の移ろい孤絶療養生活叙情的希望静謐

書き出し

天の※気の薄明に優しく会釈をしようとして、命の脈が又新しく活溌に打っている。こら。下界。お前はゆうべも職を曠うしなかった。そしてけさ疲が直って、己の足の下で息をしている。もう快楽を以て己を取り巻きはじめる。断えず最高の存在へと志ざして、力強い決心を働かせているなあ。ファウスト第二部序曲六月十日K…村にて御無沙汰をいたしました。今月の初めから僕は当地に滞在しております。前からよく僕は、こんな初夏に、

2020/05/17

六花亭四号さんの感想

主人公が過去に恋した女が現れるのではないか、と予想していたがついぞ登場することはなかったので、拍子抜けした。 主人公が少女と仲良くなり恋に落ちていく描写は、甘酸っぱくて可愛らしかった。わかりやすく主人公が嫉妬していて、読んでいるこちらとしてはにやけてしまいそうになった。 主人公が過去に恋した女とこの少女が出会ったら面白くなりそうだが、そうしたら俗っぽくなってしまう気がする。美しい自然とそこで出会った人々について書いたこの小説には相応しくない展開になるだろう。

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