青空文庫

「菜穂子」の感想

菜穂子

なおこ

初出:楡の家 第一部「物語の女」山本書店、1934(昭和9)年11月

辰雄231
内省喪失と記憶家族不和回顧的孤絶憂鬱

書き出し

楡の家第一部一九二六年九月七日、O村にて菜穂子、私はこの日記をお前にいつか読んで貰うために書いておこうと思う。私が死んでから何年か立って、どうしたのかこの頃ちっとも私と口を利こうとはしないお前にも、もっと打ちとけて話しておけばよかったろうと思う時が来るだろう。そんな折のために、この日記を書いておいてやりたいのだ。そういう折に思いがけなくこの日記がお前の手に入るようにさせたいものだが、——そう、私は

2025/07/31

艚埜臚羇1941さんの感想

  主な 舞台は 山の 療養所であり 海外の 客も 訪れる ような 小さな ホテル  麓の村 などで ある。事件らしい 事件が起こる わけではなく 閉塞感に 充たされた 心情が 記されていく。上等な 仕上がりと 感じた。

2022/02/22

19双之川喜41さんの感想

 村の風景や人々との交流は 油断しながら読んでも  それで済むのだけど 多くの文章は  示唆▫暗示にとむので  色々と ない知恵を  思い巡らせて 読まなければ  値打ちを 味合うことにはならないので  ちょっとした覚悟が  必要かもしれない と感じた。

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