青空文庫

「原爆回想」の感想

原爆回想

げんばくかいそう

民喜5
下層階級の描写喪失と記憶歴史的背景死の受容回顧的孤絶静謐

書き出し

私の父は四十年前に一度、家を建てたのだが、たま/\地震があって、少し壁や柱にすき間が出来ると、神経質の父は早速その新築の家をとり壊して、今度は根底から細心の吟味を重ねて非常に岩乗な普請にした。二階建の家だが、下の間数が多いのに、上はたった二間しかなく、遠くから眺めるとちょこんと二階が屋根の上にのっかっているような家だった。私は子供の時から、母にこのことをきかされると、いつも亡父の眼ざしが家の隅に残

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