青空文庫

「惨めな文学的環境」の感想

惨めな文学的環境

みじめなぶんがくてきかんきょう

民喜2
作家の日常文学不信社会批評内省的分析的憂鬱

書き出し

昨夜あなたは田中英光のことを近々書くといっていたが、直接面識のあったあなたの書くものは面白いだろうと期待しています。彼の死は何という悲惨な日本文化の象徴でしょう、どうも惨めなのはひとり英光だけでなく、これはほとんどわれ/\文筆業者全体の置かれている惨めさではないかと思います。恐らく二十五年度もあのような惨めな現象はつゞくのではないかと思えます。昨夜もあなたと話合いましたが英光の「さようなら」に出て

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