のらもの
初出:「中央公論」1937(昭和12)年3月
書き出し
一「月魄」といふ関西の酒造家の出してゐるカフヱの入口へ来た時、晴代は今更らさうした慣れない職業戦線に立つことに、ちよつと気怯れがした。その頃銀座には関西の思ひ切つて悪どい趣味の大規模のカフヱが幾つも進出してゐた。女給の中にはスタア級の映画女優にも劣らない花形女給も輩出してゐて、雑誌や新聞の娯楽面を賑はしてゐた。世界大戦後の好景気の余波と震災後の復興気分とが、暫し時代相応の享楽世界を醸し出してゐたが…
にごりえ
夫婦善哉
「紋」
19双之川喜41さんの感想
あやうい夫婦の 日常を 淡々と 描く。 女の父と 運送屋で 引っ越しがすみ 野良に はなたれる。 読めば 面白いけど 読まなきゃ損ではないと感じた。