青空文庫

「魔のひととき」の感想

魔のひととき

まのひととき

民喜32
喪失と記憶孤絶病中苦悩貧困内省的憂鬱静謐

書き出し

ここでは夜明けが僕の瞼の上に直接落ちてくる。と、僕の咽喉のなかで睡つてゐる咳は、僕より早く目をさます。咳は、板敷の固い寝床にくつついてゐる僕の肩や胸を揉みくちやにする。どんなに制しようとしても、発作が終るまでは駄目なのだ。僕は噎びながら、涙は頬にあふれる。だらだらと涙を流しながら、隣家の庭に咲いてゐる紫陽花の花がぽつと朧に浮んでくる。僕は泣いてゐるのだらうか、薄暗い庭に咲き残つてゐる紫陽花は泣かな

2021/03/06

19双之川喜41さんの感想

 題意は 原爆投下の瞬間を言う。  これは 反語であって 被害はいまだに続く。 先の見えない治療の 狭い病室での 療養生活の中から 強靭な精神を伝える。

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