青空文庫

「災厄の日」の感想

災厄の日

さいやくのひ

民喜32
下宿生活喪失と記憶孤絶文学不信内省的憂鬱

書き出し

自分の部屋でもないその部屋を自分の部屋のやうに、古びた襖や朽ちかかつた柱や雨漏のあとをとどめた壁を、自分の心の内部か何かのやうに安らかな気持で僕は眺めてゐる。湿気と樹木の多い日蔭の露路にこの下宿屋の玄関はあつて、暗い階段をのぼつた突当りの六畳が僕の部屋なのだが、焼け残つたこの一角だけは今、焼跡に発生してゐるギラギラの世界に対して、静かに身を躱してゐるやうだ。窓の外の建物の向ふにギラギラ燃えてゐた太

2020/12/15

19双之川喜41さんの感想

 題名の 意味は  原爆ではなく  よくわからん 引っ越しの ことを指していると 思われる。 先住者が 明け渡さないうちに  引っ越しをすると言う 今ならありえないけど 終戦後の 混乱期であるから  ありそうな 話ではある。  日の光に  一筋の 光明を見出す 文は  何とも痛いと感じた。

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