青空文庫

「疾中」の感想

疾中

しっちゅう

宮沢賢治12
内省死の受容病中苦悩静謐叙情的孤絶

書き出し

病床たけにぐさに風が吹いてゐるといふことであるたけにぐさの群落にも風が吹いてゐるといふことである眼にて云ふだめでせうとまりませんながぶがぶ湧いてゐるですからなゆふべからねむらず血も出つづけなもんですからそこらは青くしんしんとしてどうも間もなく死にさうですけれどもなんといゝ風でせうもう清明が近いのであんなに青ぞらからもりあがって湧くやうにきれいな風が来るですなもみぢの嫩芽と毛のやうな花に秋草のやうな

2024/02/25

d_AIRainさんの感想

死へと近付いていく日々を書き記すというのはとても強い行動だと思います

2019/11/06

19双之川喜41さんの感想

 病床から 書き上げた作品集は 他にもみられるけど 宗教色が散見されるのは 少ないように感じる。 書くこと自体が 祈りであったのかも知れないと感じた。

2017/04/03

さんの感想

『眼にて云ふ』が好き。死を覚悟したあかつきにはみんなあんなに心穏やかになるものなんでしょうか。私は「これで死んでもまづは文句もありません」なんて言える自信はありません。賢治は誰かに失望したりこっそり貶したりもする普通の人だったみたいだけど、こうして敬虔に生きていた姿はやっぱり何か他人と違っていたような気がします。私とは大違い。普通で、すごい人です。

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