あさじう
初出:「地球 第1巻第7号」1912(大正元)年10月
書き出し
一鐘の聲も響いて來ぬ、風のひつそりした夜ながら、時刻も丁ど丑滿と云ふのである。……此の月から、桂の葉がこぼれ/\、石を伐るやうな斧が入つて、もつと虧け、もつと虧けると、やがて二十六夜の月に成らう、……二十日ばかりの月を、暑さに一枚しめ殘した表二階の雨戸の隙間から覗くと、大空ばかりは雲が走つて、白々と、音のない波かと寄せて、通りを一ツ隔てた、向うの邸の板塀越に、裏葉の飜つて早や…
紫陽花
南蛮寺門前
緑衣人伝
阿波のケンさんさんの感想
世にも奇妙な物語!怪奇小説だが如何にも風雅、寝苦しい夜にピッタリ。