さんにんのめくらのはなし
初出:「中央公論 第二十七年第四號」1912(明治45)年4月
書き出し
一「もし/\、其處へ行らつしやりますお方。」……と呼ぶ。呼ばれた坂上は、此の聲を聞くと、外套の襟から先づ悚然とした。……誰に似て可厭な、何時覺えのある可忌しい調子と云ふのではない。が、辿りかゝつた其のたら/\上りの長い坂の、下から丁ど中央と思ふ處で、靄のむら/\と、動かない渦の中を、見え隱れに、浮いつ沈みつする體で、跫音も聞えぬばかり——四谷の通りから穴の横町へ續く、坂の上から、しよな/\下《…
菎蒻本
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cbeb8d424306さんの感想
高野聖は読みましたがこちらは難解な文章で太刀打ち出来ない気分です。欲に溺れる者の末路を言いたいのか?