かしゅうひょう
書き出し
夏秋表立原道造その一私はふたつのさびしい虫のいのちと交感を持った。信濃路に夏の訪れのあわただしい日、私は先生の山荘の庭に先生とならんで季節の会話のひまにその虫の声を聞いたのである。春蝉と言った。七月なかば、五日か七日をかぎって、林のなかに啼いて、あとは行方も知らない。その日々の高原の空にはほととぎす、やぶうぐいす、閑古鳥などの唄がひびいていた。そのなかに、春蝉は彼のかなしい感傷の小曲をうたいあげた…
蒼穹
小熊秀雄全集-01
守の家
85afa12ddbb2さんの感想
少し難しい字を使っているがこの文章量でこの満足感はすごい