青空文庫

「外来語所感」の感想

外来語所感

がいらいごしょかん

九鬼周造14
文明開化自己認識言語の構造分析的憂鬱懐古

書き出し

ついこの間のことである。私はあるところで「こよみ」を見せてほしいといった。すると「こよみ」とはあなたらしくもない。運勢でも調べるのですかと問われた。来月の某日が何曜日になるかを見たいのだと答えると、それならば「カレンダー」で間に合うでしょうというのである。私はなるほど「カレンダー」かなと思ったが、いくぶんか呆気にとられた。もっとも私自身も郵便を投函する必要のあるとき自動車の運転手に「郵便函があった

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