青空文庫

「日曜日から日曜日まで」の感想

日曜日から日曜日まで

にちようびからにちようびまで

作家の日常喪失と記憶文壇交友病中苦悩内省的憂鬱静謐

書き出し

日曜日——。明方四時頃例に依り輕い喘息發作に眼が覺める。アストオル吸入で發作を鎭めて再び眠りに就いたが、この一ヶ月近く毎朝さうして眠りを中斷されるのは叶はない。幸ひ重い發作に進まないので實際助かるが、明方のシインとした寢臺に自分の喘鳴と吸入操作のゴム球の音に一人耳を傾けてゐると、三つで喘息持になつてから既に四十一年、何と息苦しい一生を過して來た事かなどとつくづく思ふ。九時過ぎ起床。パンに紅茶、ボイ

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