青空文庫

「大菩薩峠」の感想

大菩薩峠

だいぼさつとうげ

24 流転の巻

24 るてんのまき

中里介山427
歴史的人物の描写歴史的背景死の受容郷愁厳粛孤絶懐古

書き出し

一宇治山田の米友は、碓氷峠の頂、熊野権現の御前の風車に凭れて、遥かに東国の方を眺めている。今、米友が凭れている風車、それを米友は風車とは気がつかないで、単に凭れ頃な石塔のたぐいだと心得ている。米友でなくても、誰もこの平たい石の塔に似たものが、風車だと気のつくものはあるまい。子供たちは、紙と豆とでこしらえた風車を喜ぶ。ネザランドの農家ではウィンドミルを実用に供し、同時にその国の風景に情趣を添えている

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