青空文庫

「手巾」の感想

手巾

ハンケチ

初出:「中央公論」1916(大正5)年10月

文壇交友文明開化知性と感性の対立叙情的回顧的

書き出し

東京帝国法科大学教授、長谷川謹造先生は、ヴエランダの籐椅子に腰をかけて、ストリントベルクの作劇術を読んでゐた。先生の専門は、植民政策の研究である。従つて読者には、先生がドラマトウルギイを読んでゐると云ふ事が、聊、唐突の感を与へるかも知れない。が、学者としてのみならず、教育家としても、令名ある先生は、専門の研究に必要でない本でも、それが何等かの意味で、現代学生の思想なり、感情なりに、関係のある物は、

2019/11/07

19双之川喜41さんの感想

 歯を食いしばって 悲しみを 堪える。 ではなく 手巾を 握りしめて 耐える。 演劇論を 投影し 団扇を 小道具に使い 短いが 綿密に計算された 才能を 感じる文章である。

2019/09/27

3b62ff5bec48さんの感想

確か新渡戸の武士道読んでの話だったような

2016/11/23

靜夜さんの感想

何かに耐えるということは、それをそうと感じさせぬ姿にこそあるのではないか。そう思わされるような、母の深い愛と女性の慎ましさ。故に、最後の演技指導と婦人の姿が重なることに少しぞっとさせられます。 類似しているだけであり、決してそうではないのだろうけれど。 婦人の本心は微笑にあったのか、ハンカチを握る手にあったのか。そんな想像をさせられました。

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