青空文庫

「家常茶飯 附・現代思想」の感想

家常茶飯 附・現代思想

かじょうちゃはん ふ・げんだいしそう

作家の日常自己認識静謐内省的

書き出し

第一場広き画室。大窓の下に銅版の為事をする卓あり。その上に為事半ばの銅版と色々の道具とを置きあり。左手に画架。その上に光線を遮るために使う枠を逆さにして載せあり。室の真中に今一つの大いなる画架あり。その脇に台あり。その上に色々の形をなしたる筆立に絵筆を立てあり。筆立の中には銅器にて腹のふくらみたるも交れり。絵具入になりおる小さき箪笥。その上には色々の雑具を載せあり。その内に小さき鏡、コニャック一瓶

2026/02/25

艚埜臚羇1941さんの感想

  記者との対談というか 独談が 後半に記されている。文学作品を 自ら 解説 するのは 外道の 極みで あることを 鴎外は 充分に 自覚しつつ それでも 饒舌を 振るう。前半の 「家常茶飯」には 独身の 姉が 母親を 大切に 思い 心くばりを するのが 丁寧に 記されているけど 日本の 古来の 親孝行とは 隔たりが 在ることに 鴎外は 気付いて このような 企画に 応じたのでは ないかなと 勝手に 感じた。記者は 土産に 文献類を いろいろと 頂戴して 帰路に 就くけど 彼が 読んだのか 何を 感じたのかも 気になった。

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