青空文庫

「臘梅」の感想

臘梅

ろうばい

家族不和懐古歴史的背景静謐

書き出し

わが裏庭の垣のほとりに一株の臘梅あり。ことしも亦筑波おろしの寒きに琥珀に似たる数朶の花をつづりぬ。こは本所なるわが家にありしを田端に移し植ゑつるなり。嘉永それの年に鐫られたる本所絵図をひらきたまはば、土屋佐渡守の屋敷の前に小さく「芥川」と記せるのを見たまふらむ。この「芥川」ぞわが家なりける。わが家も徳川家瓦解の後は多からぬ扶持さへ失ひければ、朝あさのけむりの立つべくもあらず、父ぎみ、叔父ぎみ道に立

2025/07/18

艚埜臚羇1941さんの感想

  芥川家の 代 十六世と される 孫は 竜之介 という。嘉永の 年に 彫られた 本所絵図の 土屋佐渡の守の 門前に 芥川と あるのが 御先祖様の 印し らしい。蝋梅は 本所から 田端に 移植されたと いう。徳川家の 瓦解の 後には 家財 脇差し等を 売り尽くして 跡に 遺った ものは かの 蝋梅であり お家 再興の 象徴とも 言うべきか。

2020/09/18

チェリスさんの感想

芥川家代々の…

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