青空文庫

「雑筆」の感想

雑筆

ざっぴつ

学問的考察文壇交友文学批評分析的回顧的軽妙

書き出し

竹田竹田は善き人なり。ロオランなどの評価を学べば、善き画描き以上の人なり。世にあらば知りたき画描き、大雅を除けばこの人だと思ふ。友だち同志なれど、山陽の才子ぶりたるは、竹田より遙に品下れり。山陽が長崎に遊びし時、狭斜の遊あるを疑はれしとて、「家有縞衣待吾返、孤衾如水已三年」など云へる詩を作りしは、聊眉に唾すべきものなれど、竹田が同じく長崎より、「不上酒閣不買歌鬟償周文画筆頭水墨余山」の詞を寄せたる

2021/01/13

19双之川喜41さんの感想

 28編からなる随筆集である。 9番目の(痴情) が  とりわけ面白い。 写尽せんとせば  房中のことに及ばざるを得ず  これは役人の禁ずるところなり 故に小説家は 最も迂遠な仄筆を使って 十の八九を描くこととなる。 芥川は  制約はない方が良いと思っていたようである。

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