しろがねのえず
書き出し
一片側は空も曇って、今にも一村雨来そうに見える、日中も薄暗い森続きに、畝り畝り遥々と黒い柵を繞らした火薬庫の裏通、寂しい処をとぼとぼと一人通る。「はあ、これなればこそ可けれ、聞くも可恐しげな煙硝庫が、カラカラとして燥いで、日が当っては大事じゃ。」と世に疎そうな独言。大分日焼けのした顔色で、帽子を被らず、手拭を畳んで頭に載せ、半開きの白扇を額に翳した……一方雑樹交りに干潟のような広々とした畑がある。…
魚服記
黒髪
禰宜様宮田
うずらまめさんの感想
面白い。はじめは読み難かったが、慣れるにつれ、引き込まれていく。迫力がある。