青空文庫

「七宝の柱」の感想

七宝の柱

しっぽうのはしら

初出:「人間」1917(大正6)年3月

鏡花32
文学批評旅の情景歴史的背景叙情的寂寥懐古

書き出し

山吹つつじが盛だのに、その日の寒さは、俥の上で幾度も外套の袖をひしひしと引合せた。夏草やつわものどもが、という芭蕉の碑が古塚の上に立って、そのうしろに藤原氏三代栄華の時、竜頭の船を泛べ、管絃の袖を飜し、みめよき女たちが紅の袴で渡った、朱欄干、瑪瑙の橋のなごりだと言う、蒼々と淀んだ水の中に、馬の首ばかり浮いたような、青黒く朽古びた杭が唯一つ、太く頭を出して、そのまわりに何の魚の影もなしに、幽な波が寂

2022/03/10

阿波のケンさん36さんの感想

毛越寺と中尊寺の見物記である。作者特有の講談調でチト大袈裟な表現が心に障る。

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