青空文庫

「最終の午後」の感想

最終の午後

さいしゅうのごご

鴎外11
恋愛観の相対化文学批評自己認識分析的静謐

書き出し

市の中心を距ること遠き公園の人気少き道を男女逍遥す。女。そこでこれ切りおしまいにいたしましょうね。まあ、お互に成行に任せた方が一番よろしゅうございますからね。つまりそうした時が来ましたのですわ。さあ、お別れにこの手にキスをなさいまし。これからはまたただのお友達でございますよ。男。さよう。どうも思召通りにするより外ありません。女。ともかくもお互の間に愉快な、わだかまりの無い記念だけは残っていると云う

2020/12/21

19双之川喜41さんの感想

 女は 不倫相手の男に 夫の写真と偽って ハンサムな俳優かとも思われる程の 良い男の写真を 見せびらかす。 まあ 当て馬とでも 言えるでしょう。 道ならぬ相手に飽きてくると ことさらに 不細工な本物の亭主を 目撃するように仕向けるのである。 この手口で 毎回 巧く立ち回わっている。 不倫の 基本書と 思われるので 精読したら ためになるかもしれないと思った。

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