青空文庫

「二老人」の感想

二老人

にろうじん

初出:「文章世界」1908(明治41)年1月

下層階級の描写内省文壇交友孤絶静謐

書き出し

上秋は小春のころ、石井という老人が日比谷公園のベンチに腰をおろして休んでいる。老人とは言うものの、やっと六十歳で足腰も達者、至って壮健のほうである。日はやや西に傾いて赤とんぼの羽がきらきらと光り、風なきに風あるがごとくふわふわと飛んでいる、老人は目をしばたたいてそれをながめている、見るともなしに見ている。空々寂々心中なんらの思うこともない体。老人の前を幾組かの人が通った。老えるも若きも、病めるも健

2018/01/23

gnosaさんの感想

世知辛い。

2016/05/14

芦屋のまーちゃんさんの感想

サラリーマンであれば定年後の身の振り方を考えとかねばなるまい。 いや、不景気であればリストラされる可能性は大いにある。会社が必要としてくれるか否か?が重要で、後釜の心配はない。 定年(退職)を「勤め上げる」という言葉で表現をする。仕事を全うする、ということだ。 ご苦労様なのだ。恩給は第二の人生の最底限度の文化的生活をするためのものだ。定年後まで家族を養う必要はない。だが、年をとってから生まれた子供を持つ場合はそうは言ってられない。結局、人は一生働き続けなければならないケースが今の日本では現実なのだ。

2015/10/30

a5ac6a3c331fさんの感想

『恋を恋する人』も、この『二老人』も前半、後半で 中心となる人物がかわっていく。特徴なのだろうか? リズミカルで 面白い文章です。 落語を聴いているような気分です。 夏目漱石からは、『巡査』という作品を 高く評価されたとのこと。 読んでみたいです。

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