青空文庫

「花のたより」の感想

花のたより

はなのたより

初出:「社会評論」1935(昭和10)年5月号

メディアの受容歴史的人物の描写虚構と真実階級意識分析的厳粛懐古

書き出し

シルビア・シドニーが一人二役を見せどころとして主演した「三日姫君」という映画があった。外債募集のためアメリカへやって来た何とかいう世界地図にものっていないような弱小国の麗わしい姫が、ニューヨークへついて間もなくオタフク風にとりつかれてしまったので、その身代りを瓜二つな容姿をもった一人の貧乏で悧※な失業女優がつとめて、終りには目出度大新聞の若い社主と結婚するという筋であった。最近日本では、その筋書と

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