青空文庫

「庭」の感想

にわ

初出:「新小説」1946(昭和21)年1月

太宰9
下宿生活家族不和歴史的人物の描写回顧的孤絶鬱屈

書き出し

東京の家は爆弾でこわされ、甲府市の妻の実家に移転したが、この家が、こんどは焼夷弾でまるやけになったので、私と妻と五歳の女児と二歳の男児と四人が、津軽の私の生れた家に行かざるを得なくなった。津軽の生家では父も母も既になくなり、私より十以上も年上の長兄が家を守っている。そんなに、二度も罹災する前に、もっと早く故郷へ行っておればよかったのにと仰言るお方もあるかも知れないが、私は、どうも、二十代に於いて肉

2025/07/27

艚埜臚羇1941さんの感想

  企みを 秘めた 庭は 想像超えの 手入れが 欠かせない。手を 怠ると たちまち 雑草と 竹やぶに 占領される。太宰は 居候なので 兄の 草取りを いたずらに 傍観している わけにも いかず 仕方なく 草引きの 御相伴を するようで かなり 高踏的な 兄弟の会話が 興味を 誘うと 感じた。

2023/03/15

鍋焼きうどんさんの感想

太宰は争わずに最初から兄に負けているという。そこが太宰の賢いところ。争わないのだから勝っても負けてもいない。利休も同じ心境だったのではないか。秀吉が離さず、最後には切腹させられた。

2018/06/20

しまさんの感想

火鉢を抱えて座り、兄を手伝おうか迷う太宰はまるで子どものようだ。 その太宰が「生れた時から勝負はついている」と考えているのは、少し寂しい。

2017/01/18

df5f20e78384さんの感想

秀吉と利休の関係を面白く書いてあり良かった❗短いのも良かった❗

2016/03/20

イリュージョン亭チェリスさんの感想

秀吉と利休、太宰と兄。

2015/07/26

きょうぞうさんの感想

一幕劇で見たい。

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