青空文庫

「二少女」の感想

二少女

にしょうじょ

下町風土女性の内面季節の移ろい孤絶叙情的懐古静謐

書き出し

上夏の初、月色街に満つる夜の十時ごろ、カラコロと鼻緒のゆるそうな吾妻下駄の音高く、芝琴平社の後のお濠ばたを十八ばかりの少女、赤坂の方から物案じそうに首をうなだれて来る。薄闇い狭いぬけろじの車止の横木を俛って、彼方へ出ると、琴平社の中門の通りである。道幅二間ばかりの寂しい町で、(産婆)と書いた軒燈が二階造の家の前に点ている計りで、暗夜なら真闇黒な筋である。それも月の十日と二十日は琴平の縁日で、中門を

2022/01/17

19双之川喜41さんの感想

 少女は 二人とも電話交換手である。 両親を相次いで亡くし 親代わりに 弟たちの面倒をみざるをえない。 長期欠勤が続いたので 様子を見に来たのが 同僚である。 妾になることを すすめる者もいるけど 毅然として断る。

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