青空文庫

「饗応夫人」の感想

饗応夫人

きょうおうふじん

初出:「光」1948(昭和23)年1月

太宰18
家族不和戦争描写死の受容社会疎外孤絶鬱屈

書き出し

奥さまは、もとからお客に何かと世話を焼き、ごちそうするのが好きなほうでしたが、いいえ、でも、奥さまの場合、お客をすきというよりは、お客におびえている、とでも言いたいくらいで、玄関のベルが鳴り、まず私が取次ぎに出まして、それからお客のお名前を告げに奥さまのお部屋へまいりますと、奥さまはもう既に、鷲の羽音を聞いて飛び立つ一瞬前の小鳥のような感じの異様に緊張の顔つきをしていらして、おくれ毛を掻き上げ襟も

2024/01/17

cbeb8d424306さんの感想

人間というものは、他の動物とは何か違った、貴いものをもっていることに気付かされた。という文章が印象にのこりました。饗応婦人も、無粋な訪問客も、共に太宰本人の投影なのでしょう。安息の日常の乏しい、苦悩が伝わってきました。

2020/11/04

19双之川喜41さんの感想

 饗応依存症かもしれない未亡人を 御手伝いさんの視点で 描いた。 止まらなくなってしまうのは 太宰も 同じではないかと 思ったりした。 自死は その延長線の上に あったのではないか。

2018/04/24

ec538f32331eさんの感想

頭に来た。いやと言えない人を餌食に利用する図々しい奴等。ムカつく。

2015/11/23

8c82b38e9194さんの感想

太宰治らしい文章です。やはり悲しくなりますね。

2015/09/18

華絵さんの感想

切ない…もやもやした気持ちが残りつつ、さすが太宰治と感心してしまう短編です。

2015/09/17

a5ac6a3c331fさんの感想

おもしろく読めました。作者の理想の女性の一人なのかなと。 なんとなく最近の小説『小さいおうち』を思い出しながら 読みました。

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