青空文庫

「現代詩」の感想

現代詩

げんだいし

家族不和死の受容病中苦悩自己認識内省的孤絶鬱屈

書き出し

とにかく自分はひどく疲れてゐる。朝から数度にわたつて解熱剤を服んで見るが、熱は少しも下らない。もつとも、この熱さましの頓服と云ふのは、銭惜しみする妻が近くの薬局で調合させた得態の知れぬ安物なので、効き目なぞ怪しいのだらう。よけい頭ががんがんと痛むし、咽喉がつまつたやうでいくら咳いても痰が容易に切れない。不愉快である。さきほど、やつとうとうとして眠りかけると母親が部屋に入つて来て起されて了つた。彼女

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