青空文庫

「『この心の誇り』」の感想

『この心の誇り』

『このこころのほこり』

パール・バック著

パール・バックちょ

初出:「新女苑」1940(昭和15)年9月号

創作背景女性の内面家族不和自己認識分析的叙情的憂鬱

書き出し

私たちは、どんな本でも、自分の生活というものと切りはなして読めない。そして、どんな本を読んでも、最後にはその印象が落ちてみのる生活の土壤というものは、日本の社会のさまざまな特質によって配合され、性格づけられたものである現実も知っている。私たちは、植物のようにひとりでにその土壤から生えているのではなくて、力よわくとも一人の人間の女であるから、自分の生命の価値について冷淡ではあり得ない。よりよく生きた

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