青空文庫

「カンカン虫殺人事件」の感想

カンカン虫殺人事件

カンカンむしさつじんじけん

大阪圭吉31
下層階級の描写探偵小説死の受容厳粛静謐

書き出し

K造船工場の第二号乾船渠に勤めている原田喜三郎と山田源之助の二人が行方不明になってから五日目の朝の事である。失踪者の一人、原田喜三郎の惨殺屍体が、造船工場から程遠からぬ海上に浮び上ったと云う報告を受けて、青山喬介と私は、暖い外套を着込むと、大急ぎで工場までやって来た。原田喜三郎と山田源之助は、二人共K造船所直属のカンカンムシで、入渠船の修繕や、船底のカキオコシ、塗り換えなどをして食って行く労働者で

2020/12/09

19双之川喜41さんの感想

 題名の意味は 造船所で 働く塗装工が  船底の付着物を 叩き落とす 音からきているらしい。 この謎解きの 特長は、 犯罪現場が広大な 造船所内で あることと  思われる。 辟易するのは 死体検案の描写が  少し 生々しすぎることであると感じた。

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