青空文庫

「服装に就いて」の感想

服装に就いて

ふくそうについて

初出:「文藝春秋」1941(昭和16)年2月

太宰32
奇人描写社会疎外自己認識内省的回顧的憂鬱

書き出し

ほんの一時ひそかに凝った事がある。服装に凝ったのである。弘前高等学校一年生の時である。縞の着物に角帯をしめて歩いたものである。そして義太夫を習いに、女師匠のもとへ通ったのである。けれどもそれは、ほんの一年間だけの狂態であった。私は、そんな服装を、憤怒を以てかなぐり捨てた。別段、高邁な動機からでもなかった。私が、その一年生の冬季休暇に、東京へ遊びに来て、一夜、その粋人の服装でもって、おでんやの縄のれ

2026/03/26

さんの感想

着る服に掛ける金を惜しんだり、一方で細かい点で拘りがあったり、自認とミスマッチな服装をした時には異様に他者の目を気にしたり等々。 オシャレじゃない人の心に共鳴する内容でした?

2023/06/06

15dd400ced93さんの感想

過剰すぎる自意識、小心なところ、服のしみ、色あせ、よれよれ感、臭いまで漂ってくるようで、自分が体験しているようにリアルに感じられて、心の動きもすごく理解できて、楽しめました。

2020/04/01

梶サンさんの感想

確かに公定の服なら、不似合いもヘチマもないですからね。やはり無意識こそ、理想のファッションなのでは?

2017/03/21

0b045f05e5fdさんの感想

太宰って現代に生きてたら、しまむら着てそう

2017/03/11

77bae0f32e0fさんの感想

太宰治のなかでは、ヒヤヒヤするところがなかった。ただ、入試前日のなハラハラした感覚を上手に描写されていて良かった。

2016/08/26

6ba08142922fさんの感想

歳をとるといつの間にか忘れてしまうのだが、若い頃は確かにこんな感じで自意識過剰だった気がする。

2016/08/03

わたくしといふげんしょうさんの感想

服装についてのコラム。 人目を気にするあまり、何を着ても窮屈そうである。芸術家は大変だな。

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