しょっこうとびしょう
書き出し
序言私は当時、単なる失職者に過ぎなかった。とは云え、私自身とは全体何んな特質を持った個体であったのか?物の順序として、先ず其れから語り出されねばならない。別段大きな特質を持たぬという点が私の特質であった故に、私は私自身に就いて、其れ程長い説明を此処で試みようとは思わない。正直と簡単とを尊重して、私は次の事丈を読者に告げ得れば、もうそれで満足である。私は一時、小学校の教員であった。そして直きに免職と…
十二月八日
続文芸的な、余りに文芸的な
片信