かんりゃくじでん
書き出し
明治三十三年(1900)宮城県岩出山町在の中農の家に生まる。当時既にこの層の没落は、全農民階級中最も甚しく、私の家もまたその例にもれず只管に没落への途を急いでいたのであった。それを知って父は急に足掻き出し、奪還策として、山林田畑を売り払っていろいろの事業に手をつけ、失敗に失敗を重ね、却って加速度を与えるの結果となったのであった。——その間、僅かに七八年、私は、どん底の中で小学校を卒業した。随って、…
みみずく通信
豚群
梁上の足