青空文庫

「中国怪奇小説集」の感想

中国怪奇小説集

ちゅうごくかいきしょうせつしゅう

12 続夷堅志・其他(金・元)

12 ぞくいけんし・そのた(きん・げん)

岡本綺堂22
古典の翻案怪奇歴史的人物の描写厳粛

書き出し

第十の男は語る。「わたくしは金・元を割り当てられました。御承知の通り、金は朔北の女真族から起って中国に侵入し、江北に帝と称すること百余年に及んだのですから、その文学にも見るべきものがある筈ですが、小説方面はあまり振わなかったようです。そのなかで、学者として、詩人として、最も有名であるのは元好問でありましょう。彼は本名よりも、その雅号の元遺山をもって知られて居ります。前に『夷堅志』が紹介された関係上

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