青空文庫

「髪切虫」の感想

髪切虫

かみきりむし

夢野久作12
古典の翻案怪奇歴史的人物の描写自然と人間の冥通叙情的幽玄

書き出し

桐の青葉が蝙蝠色に重なり合って、その中の一枚か二枚かが時折り、あるかないかの夕風にヒラリヒラリと踊っている。うるんだ宵星の二つ三つが、大きく大きくその上にまばたき初めると、遠く近くの魂がヒッソリと静まり返って、世界中が何となく生あたたかい悪魔のタメ息じみて来る。その桐畠の片隅の一番低い葉蔭に在る、太い枝の岐れ目に、昼間から一匹の髪切虫がシッカリと獅噛み付いていた。その髪切虫が、そうした悪魔気分に示

2017/01/18

424ee5c93493さんの感想

エジプトを夢見るカミキリ虫、標本にされる。

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