青空文庫

「梓川の上流」の感想

梓川の上流

あずさがわのじょうりゅう

小島烏水30
歴史的人物の描写異国情緒静謐叙情的

書き出し

一明科停車場を下りると、犀川の西に一列の大山脈が峙っているのが見える、我々は飛騨山脈などと小さい名を言わずに、日本アルプスとここを呼んでいる、この山々には、名のない、あるいは名の知られていない高山が多い、地理書の上では有名になっていながら、山がどこに晦くれているのか、今まで解らなかったのもある——大天井岳などはそれで——人間は十人並以上に、一寸でも頭を出すと、とかく口の端にかかる、あるいは嫉みの槌

2025/07/20

艚埜臚羇1941さんの感想

  この川は 北から出て 西にうねり 島島あたりで また 北に向かうので 日本アルプスを 懐に 抱き ほぼ 半周していると 見立てることも 可能である。作者は あの 濱商の 出身のようで 紀行文を 文学の高みまで 押し上げた 詩人の 魂をもつ 文筆家と 想った。

1 / 0