きんせいかいじんでん
初出:「新青年」1935(昭和10)年4月号~10月号
書き出し
まえがき筆者の記憶に残っている変った人物を挙げよ……という当代一流の尖端雑誌新青年子の註文である。もちろん新青年の事だから、郵便切手に残るような英傑の立志談でもあるまいし、神経衰弱式な忠臣孝子の列伝でもあるまいと思って、なるべく若い人達のお手本になりそうにない、処世方針の参考になんか絶対になりっこない奇人快人の露店を披く事にした。とはいえ、何しろ相手が了簡のわからない奇人快人揃いの事だからウッカリ…
斗南先生
孤独地獄
半七捕物帳