いしかりがわ
初出:「石狩川」大観堂、1939(昭和14)年5月
書き出し
第一章一もはや日暮れであった。濶葉樹のすき間にちらついていた空は藍青に変り、重なった葉裏にも黒いかげが漂っていた。進んで行く渓谷にはいち早く宵闇がおとずれている。足もとの水は蹴立てられて白く泡立った。が、たちまち暗い流れとなって背後に遠ざかった。深い山気の静寂がひえびえと身肌に迫った。ずいぶんと歩いたのである。道もない険岨な山を掻きわけて登り、水の音を聞いてこの谷に降りて来た。藪と木の根を伝い、岩…
牛をつないだ椿の木
グスコーブドリの伝記
樺太脱獄記
19双之川喜41さんの感想
旧幕体制が覆り やむなく 藩の人々を中心に 北海道の荒野に 入植せざるを得なくなる。 構想は壮大であるけど 推敲を重ねた形跡は あまりなく 読み手を配慮した 形跡も 殆ど無いように思われる。