青空文庫

「狂乱」の感想

狂乱

きょうらん

近松秋江108
喪失と記憶恋愛観の相対化金銭と人間関係孤絶鬱屈

書き出し

一二人の男の写真は仏壇の中から発見されたのである。それが、もう現世にいない人間であることは、ひとりでに分っているのだが、こうして、死んだ後までも彼らが永えに、彼女の胸に懐かしい思い出の影像となって留まっていると思えば、やっぱり、私は、捕捉することの出来ないような、変な嫉妬を感じずにはいられなかった。そして今、何人にも妨げられないで、彼女を自分ひとりの所有にして楽しんでいる限りなき歓びが、そのために

2021/04/30

b53e79cfe52cさんの感想

題名は変わっているが「黒髪」の続編となっている。恋に溺れる中年男性とそれを手玉に取る美しい芸子とその母親、虚実入り混じった展開で男は更なる深みに…

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