青空文庫

「俊寛」の感想

俊寛

しゅんかん

初出:「中央公論」1922(大正11)年1月

古典の翻案歴史的人物の描写虚構と真実回顧的静謐

書き出し

俊寛云いけるは……神明外になし。唯我等が一念なり。……唯仏法を修行して、今度生死を出で給うべし。源平盛衰記(俊寛)いとど思いの深くなれば、かくぞ思いつづけける。「見せばやな我を思わぬ友もがな磯のとまやの柴の庵を。」同上一俊寛様の話ですか?俊寛様の話くらい、世間に間違って伝えられた事は、まずほかにはありますまい。いや、俊寛様の話ばかりではありません。このわたし、——有王自身の事さえ、飛でもない嘘が伝

2023/12/24

鍋焼きうどんさんの感想

「藪の中」の如く、語られる数だけの事実があり、しかもどれが真実かは分からない。今の世でも様々な事件が、真実も分からぬままに憶測ばかりが拡散されている。

2015/07/06

80a6b5c171cbさんの感想

芥川俊寛は、なんだろう? 鬼界ヶ島にいても僧侶のまま、たった一人でそれなりに満足している。仏教の教えらしいが自分の住む所は即ち浄土であると言う。どうやら本当に満足しているらしい。山にこもる修験者の心境か。とは言え、理窟(能書き)が多過ぎて、純粋ではない。自分の人生をななめに楽しんでいるという感じ。なにか、俗な感じがする。 菊地俊寛の爽やかさや筒井俊寛の鬼畜ぶりの方をかう。しかし、もっともありそうな俊寛像ではある。

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