青空文庫

「装釘に就て」の感想

装釘に就て

そうていについて

『春』と『家』及び其他

はるといえおよびそのほか

創作背景文壇交友芸術論内省的回顧的

書き出し

近頃出した『千曲川のスケツチ』は装釘としては、宜い案です。国の方で父の碑を立てるに就て歌抔を集めた遺稿を、東京で印刷して欲しいと云ふので、有島さんに描いて貰つた表紙は赤ちやけた黒いラシャ紙に黒で印刷した素朴で強い感を与へた。私の従来作つた書物の中では、私では、有島さんに願つた、『家』の中の挿画の「台所」と「座敷」とである。家と云へば広漠なものだから、それを表はすには、「台所」や静物が宜からうと云ふ

1 / 0