りゅうこうあんさつぶし
初出:「中央公論 十月号」1932(昭和7)年
書き出し
一「足音が高いぞ。気付かれてはならん。早くかくれろっ」突然、鋭い声があがったかと思うと一緒に、バラバラと黒い影が塀ぎわに平みついた。影は、五つだった。吸いこまれるように、黒い板塀の中へとけこんだ黒い五つの影は、そのままじっと息をころし乍ら動かなかった。チロ、チロと、虫の音がしみ渡った。京の夜は、もう秋だった。明治二年!——長らく吹きすさんでいた血なまぐさい風は、その御一新の大号令と一緒に、東へ、東…
安重根
口笛を吹く武士
人外魔境
19双之川喜41さんの感想
頼まれて斬ったか 自発的に斬ったかで 大きな違いがあると この刺客は 思い込んでいるので こともあろうに 暗殺仲間を切ってしまう。 歴史的な事実に 味付けをして 少しだけ 面白いと感じた。