青空文庫

「旗本退屈男」の感想

旗本退屈男

はたもとたいくつおとこ

10 第十話 幽霊を買った退屈男

10 だいじゅうわ ゆうれいをかったたいくつおとこ

下町風土怪奇時代劇軽妙

書き出し

一——その第十話です。「おういよう……」「何だよう……」「かかった!かかった!めでたいお流れ様がまたかかったぞう!」「品は何だよう!」「対じゃ。対じゃ。男仏、女仏一対が仲よく抱きあっておるぞ」「ふざけていやアがらあ。心中かい。何てまた忙しいんだろうな。今漕ぎよせるからちょッと待ちなよ」ギイギイと落ちついた櫓音と共に、おどろきもせず慌てもせず漕ぎ寄せて来る気勢でした。——場所は大川筋もずっと繁華の両

1 / 0