青空文庫

「蜃気楼」の感想

蜃気楼

しんきろう

初出:「婦人公論 第十二年第三号」1927(昭和2)年3月1日

文明開化知性と感性の対立都市の異化怪奇憂鬱

書き出し

一或秋の午頃、僕は東京から遊びに来た大学生のK君と一しょに蜃気楼を見に出かけて行った。鵠沼の海岸に蜃気楼の見えることは誰でももう知っているであろう。現に僕の家の女中などは逆まに舟の映ったのを見、「この間の新聞に出ていた写真とそっくりですよ。」などと感心していた。僕等は東家の横を曲り、次手にO君も誘うことにした。不相変赤シャツを着たO君は午飯の支度でもしていたのか、垣越しに見える井戸端にせっせとポン

2022/07/18

b0d4e739311bさんの感想

素敵な奥さんだな……

2021/05/12

taroさんさんの感想

最初読んだときはなんだか芥川竜之介っぽくないというかなんともない話に見えた。しばらくして改めて読み直すとなんだか生々しいものを感じた。

2021/03/06

19双之川喜41さんの感想

 鵠沼海岸で 蜃気楼が見えるというので 見物に行く。 あまり明瞭に観ることはできなかったけど 新時代の男女に行き交ったり 水葬に使ったらしい木札を拾ったりする。 見えるはずがないものが見えたりで 不思議な気分で帰宅する。興趣があると感じた。

2016/01/08

奥津棄戸明さんの感想

何となく息切れが感じられる作品だ。内容は日中友人二人と三人で海岸を散歩した。夕刻にまた友人と妻と三人で散歩したっていう他愛のない内容なんだけど、それだけの内容なのにある種の息苦しさを感じてしまうのだ。 この作中に出てくる『新時代』という言葉、何故かこの言葉には、作者の遺書にあった『ぼんやりとした不安』に相関するものがあるのではないだろうかという気もする

2015/03/13

b86b7f708c75さんの感想

物凄く面白かった。妻はo君のことがすごく気にいったのだろうか

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