青空文庫

「画の悲み」の感想

画の悲み

えのかなしみ

初出:「青年界」第一卷第二號、1902(明治35)年8月1日発行

少年の日常自己認識芸術家描写回顧的鬱屈

書き出し

畫を好かぬ小供は先づ少ないとして其中にも自分は小供の時、何よりも畫が好きであつた。(と岡本某が語りだした)。好きこそ物の上手とやらで、自分も他の學課の中畫では同級生の中自分に及ぶものがない。畫と數學となら、憚りながら誰でも來いなんて、自分も大に得意がつて居たのである。しかし得意といふことは多少競爭を意味する。自分の畫の好きなことは全く天性といつても可からう、自分を獨で置《お

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