青空文庫

「中国怪奇小説集」の感想

中国怪奇小説集

ちゅうごくかいきしょうせつしゅう

05 酉陽雑爼(唐)

05 ゆうようざっそ(とう)

岡本綺堂48
下層階級の描写古典の翻案怪奇叙情的懐古

書き出し

第三の男は語る。「唐代は詩文ともに最も隆昌をきわめ、支那においては空前絶後ともいうべき時代でありますから、小説伝奇その他の文学に関する有名の著作も甚だ多く、なにを紹介してよろしいか頗る選択に苦しむのでありますが、その中でわたくしは先ず『酉陽雑爼』のお話をすることに致します。これも『捜神記』と同様に、早くわが国に渡来して居りますので、その翻案がわが文学の上にもしばしばあらわれて居ります。この作者は唐

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