青空文庫

「動かぬ鯨群」の感想

動かぬ鯨群

うごかぬげいぐん

初出:「新青年」博文館、1936(昭和11)年10月号

大阪圭吉38
下層階級の描写喪失と記憶怪奇歴史的人物の描写回顧的憂鬱静謐

書き出し

一「どかんと一発撃てば、それでもう、三十円丸儲けさ」いつでも酔って来るとその女は、そう云ってマドロス達を相手に、死んだ夫の話をはじめる。捕鯨船北海丸の砲手で、小森安吉と云うのが、その夫の名前だった。成る程女の云うように、生きている頃は、一発銛を撃ち込む度に、余分な賞与にありついていた。が、一年程前に時化に会って、北海丸の沈没と共に行衛が知れなくなると、女は、僅かばかりの残された金を、直ぐに使い果し

2016/11/13

ca4b4bc0a1c8さんの感想

船の沈没偽装は分かりやすい。ミステリと言うよりもサスペンスというか冒険に近いのかな。子供がいる船員をそう言う陰謀に引っ張り混んでる時点で発覚のおそれはあるし、殺しても死体は回収したいと…。犯人側にだいぶ爪の甘さがある作品。

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