青空文庫

「あやつり裁判」の感想

あやつり裁判

あやつりさいばん

初出:「新青年」博文館、1936(昭和11)年9月号

大阪圭吉37
下町風土作家の日常探偵小説回顧的軽妙

書き出し

いったい裁判所なんてとこは、いってみりゃア世の中の裏ッ側みたいなとこでしてね……いろんな罪人ばっかり、落ちあつまる……そんなとこで、二十年も廷丁なんぞ勤めていりゃア、さだめし面白い話ばかり、見聞きしてるだろうとお思いでしょうが、ところが、二十年も勤めてると云うのが、こいつが却ってよくないんでしてね、そりゃアむろん面白い事件がなかったわけじゃア決してないんですが……なンて云いますかな?メンエキとでも

2019/10/26

19双之川喜41さんの感想

 実際の法廷では  書面が 差し出されて  それで終わりということが多く  小説やテレビに出てくるような  緊迫感溢れるやり取りに 遭遇することは  絶無ではないが 皆無に近いときく。 読み始めは  病的な 証人マニアの話かと 思ったけど  巧妙な 筋立てにまんまと引っかかり  細部の 不自然さを除いては よくできた 謎解きものであることがわかった。

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