青空文庫

「闖入者」の感想

闖入者

ちんにゅうしゃ

初出:「ぷろふいる」ぷろふいる社、1936(昭和11)年1月号

大阪圭吉32
怪奇探偵小説芸術家描写静謐鬱屈

書き出し

一富士山の北麓、吉田町から南へ一里の裾野の山中に、誰れが建てたのか一軒のものさびた別荘風の館がある。その名を、岳陰荘と呼び、灰色の壁に這い拡がった蔦葛の色も深々と、後方遙かに峨々たる剣丸尾の怪異な熔岩台地を背負い、前方に山中湖を取繞る鬱蒼たる樹海をひかえて、小高い尾根の上に絵のように静まり返っていた。——洋画家の川口亜太郎が、辻褄の合わぬ奇妙な一枚の絵を描き残したまま卒然として怪しげな変死を遂げて

2020/11/08

19双之川喜41さんの感想

 この謎解きものの  特徴は  詩情あふれるところにある。 富士山が  場所▫ 時刻によって どのように望み見ることができるか というのが  重大な 鍵となる からで  たぶん  期せずして  かなり 上出来な部類に 属するのではなかろうかと感じた。

2016/07/31

ca4b4bc0a1c8さんの感想

大月対次のシリーズ。謎の提示や色々なヒントは面白いし真相を想像する楽しさはあるけど、真相は少し物足りない。昭和初期の探偵小説の雰囲気は良い。

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